私の足がむくみ始め、とても気になっていました。靴はおろか、スリッパまでも履く事が出来ない程、足がむくんでしまいました。
「肝臓がん末期闘病記」の記事一覧(4 / 5ページ目)
突然の味覚変化で食欲が減る
この味覚の変化は突然襲って来ました。私はこの日を境に病院食を完食出来なくなり、残してしまうことが増えていきました。いつも完食していた私が半分食べるのがやっとになってしまいました。
腹水たまるが何とか症状が改善
私も妻も一番不安に思ったのは、足が浮腫んで、腹の張りを感じた事でした。特に腹の張りは腹水が症状かも知れないと思うと、肝臓がん末期に起こる症状だとも言えます。そういう知識は本などを読んで日頃から思っていました。
みかぼ山山頂で『ガンに負けない!』と誓う
私は、いつも病室の窓から自分の生きる希望を与えてくれたみかぼ山(御荷鉾山)の山頂に立ち、決意しました。『私はがんに負けない!ガンを克服してもう一度、ここに立つ!』と。
胆汁がとても不安定でまた入院
バルーン手術検査以来、入退院を繰り返すことになってしまい、病状も肝臓がんの悪化というよりは、胆汁の不安定による脱水症状が主な原因でした。
食事はとても大切だと思う
健康を保つ上で、食事はとても大切だと私は思います。この頃の私の悩みは大切な食事が美味しく感じられないことでした。味覚の変化の症状だけは全く良くなる気配がありませんでした。
胆汁から赤いミミズのようなものが・・・
この頃、胆汁から赤いミミズのようなものが出てきた経験をしました。しかも不思議なことにそのミミズのようなものが出てきたのは一時的な出来事でした。
また脱水症状で緊急入院
また脱水症状で緊急入院になってしまいました。
シャワーも大変でした
この頃は情けないことにシャワーでさえ一人で浴びる事が出来ませんでした。シャワーを浴びる準備と、シャワーを浴びた後の処置は、必ず誰かの手を借りなければなりませんでした。
4人目の孫誕生、そして『最後』の退院
この退院を最後に、私は二度と入院をすることがありませんでした。
胆汁が安定し、点滴を受けなくなる
2005年9月27日の点滴を最後に、外来で点滴を受けることは無くなりました。
5人目の孫が産まれる
末娘の結婚式には出てあげる事が出来ず、その事がいつも頭から離れないでいましたがその分、これからは孫をいろいろな場所へ連れて行ってやろうと、5人目となる孫の顔を覗き込みました。
『再び』キノコ採りへ
10月中旬になっても、私の身体から出る胆汁は安定していました。もう半月以上、点滴は受けていませんでしたが、体調に変化はありませんでした。体調も季節も良かったのでキノコ採りに妻と行ってきました。
胆管が正常に戻った?!再検査をお願いする
2005年(平成17年)11月初旬、私の体から出ている胆汁は1,000cc以下に減り始めていました。胆管が正常になり、胆汁が体の中へ流れ始めているのか、それとも、また詰まってしまう前兆なのか。私は良い方に考えて良いのか、悪い方に考えたほうが良いのか迷っていました。
『驚いたことに胆管が正常に戻っています。』
『笹野さん、結論から言うと、胆管は正常に戻っています。』『それにしても不思議だ。』そう看護師さんへも声をかけていました。
胆汁のチューブが要らなくなる
『結論から言うと、チューブは抜けると思います。まず、チューブの接合部分を外し2、3日様子を見て、熱など出なければチューブを抜きましょう。これは、医学会においても例がありません。』
ガンを克服、ガンに勝って『自由の身』に
その瞬間、私は全てのものから開放され、本当の意味での【自由】を手に入れました。
肺ガンだった父、そして胃ガンだった兄
私は、父を肺ガンで、兄を胃ガンで亡くしています。
【闘病生活】が終わる
《本当に長い闘病生活が終わったのだ》という喜びを噛み締めながら飲んだこの日のビールが、最高に美味しかった事は言うまでもありません。
1年8ヶ月ぶりの風呂
不安ながらも1年8ヶ月ぶりの風呂を何とか堪能する事が出来ました。