肝臓移植を受けるか否か、決断をしなければならないある日、妻がいつものように食事の支度をしている様子を何気なく見ていた時でした。『健康な妻をドナーになんて出来る訳がない。肝臓移植は止めよう。』肝臓移植を止める決心をしました。
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肝臓移植のための入院を断る
『すみません。申し訳ありませんが、肝臓移植は止めようと思います。』私は大学病院からかかってきた電話でそう伝えました。
肝臓移植を断るため大学病院へ
『肝臓移植の手続きは済ませているのですがその後、友人に紹介された健康食品を飲み始めたところ、こんなにも身体の調子が良くなってきて自分でも驚いています。ご迷惑をおかけしますが、肝臓移植はお断りしてこのまま様子を見させて下さい。』
末期がん患者の【時間の大切さ】を痛感する
もし万が一、伊藤さんに健康食品を紹介してもらうのがあと1ヶ月遅かったら、私はきっとこうしていられる事は無かったのだと思います。末期がん患者の【時間】と言うのは本当に大切なのです。
胆管を広げることは可能?
前からちょっと気になっていたのだけれど、細くなった血管を広げる手術って良く聞くよね。同じように【胆管】を広げる手術って出来るのかなあ?もし胆管を広げる事が出来たら、胆汁も流れてこんなチューブなんて要らなくなるだろうと思って。
バルーン手術可否検査のため入院
2日後の4月28日、バルーン手術(胆管を広げる手術)が可能か否かを検査するため予定通り入院しました。1ヶ月ぶりの入院でした。
バルーン手術の説明を受ける
5月2日に検査を行う事にしました。検査の結果、手術が可能と判断出来た場合、そのまま胆管を広げる手術に入ります。検査は造影剤を入れて行います。当日は器具メーカーの社員も立ち会う予定です。
バルーン手術可否の検査当日
バルーン手術が出来るか否かの検査当日、この日は朝から妻も病室に来てくれました。しばらくすると看護師さんが迎えに来ました。妻は『チューブが抜ける事を願っているね。』と励ましてくれました。
造影剤の副作用で突然寒気と吐き気と腹痛に襲われる
検査が終わり、病室に戻った直後、私はとても強い寒気、吐き気、そして腹痛に襲われました。自分でも何が起きているのか全く分からない状態でした。
病室に幽霊?オバケ??
病室で幽霊?オバケを見る体験をしたことがありました。
人は死の直前、急に体調が良くなる
【人は死の直前、急に一時的に体調が回復することがある】と聞いた事があります。幸い、私は今こうやって元気に過ごしていますが、こんな経験がありました。
急な体調異変で救急車、死の宣告を受ける
病院を退院してわずか3日目の事でした。私は酷い体調不良で嘔吐を繰り返し、救急車騒ぎになりました。しかもその際、医師は妻に『死の宣告』までしていました。
【生きるための食事】を考える
俺はもう、主治医の言う事ではなく、自分の考えで自分の命を守る事にするよ。生きるための食事を考えるよ。
退院許可が出ても私は【末期がん患者】
私は自分が末期がん患者である現実を受け入れながらひとつひとつ出来ることをやっていくのみでした。
また脱水症状で2度目の【死の宣告】
私はまたもや脱水症状で、2度目の救急車要請をしてしまいました。
主治医へ不信感が募る
私はこの頃、主治医に対する不信感が募っていく一方でした。
カリウム《7》、体重《38キロ》、いつ『終わっても』おかしくない
私の脱水症状の状態は心不全などの『ショック死』が起きても不思議ではない状態だったようでした。
食事の許可が出て【生きるための食事】を始める
やっと主治医から食事の許可が出ました。しかし、前回の食事の出方を考えると、また『3分粥』からのスタートだと思い、私は早速妻に連絡をして、その翌日にでも好物を料理して持ってきてもらえるようにお願いをしました。